2024.12.16
12/13(金)に開催した次世代向けバーチャルプロダクション教育ウェビナー簡易レポートを公開します。
バーチャルプロダクションの重要性が高まる中、一般社団法人アジアバーチャルヒューマン協会 (以下、AVHA) は、2025年がバーチャルプロダクションのユーザー数が急増する年になると予測しています。
過去2年間、メディアは巨額の予算をかけて巨大なLEDステージを構築したスタジオにばかり注目してきました。しかし、業界の努力により、これまでよりも低予算かつシンプルなハードウェア・ソフトウェアの組み合わせでバーチャルプロダクションプロセスを試み、映画業界だけに限らず様々な映像作品を制作できるようになりました。
そのため、AVHAは2025年に新たに高校生向けのコンテスト部門を設け、バーチャルプロダクションをK-12(中・高)教育にまで普及させることを目指しています。また、参加を希望する高校に対して、本コンテストのスポンサーであるZukunft Works Ltd.様が提供するバーチャルプロダクションソフトウェアを6ヶ月間無料で利用できるようにいたしました。詳細は、2025年1月に公開予定コンテスト公式サイトをご覧ください。スポンサーウェブサイト: https://www.zukunftworks.com/camverse
本ウェビナーでは、アジア3都市からバーチャルプロダクションを教える3人の大学教授を特別に招き、それぞれの視点から教育成果をシェアしていただきました。ウェビナーは中国語と日本語で開催され、登壇者の許可を得て一般の方向けにも録画を公開予定です。
台北文化大学の王台瑞教授は、マスコミュニケーション学科の主任を務めています。王教授は、自身が率いるチームがガールズグループ「T.O.Y.」のために制作したミュージックビデオ「Falling in Love with Dopamine」を例に挙げ、バーチャルプロダクションと生成AIを組み合わせることで、従来は制作の中核と考えられにくかったマスコミュニケーション専攻の学生であっても、MV監督をサポートし、素晴らしいミュージックビデオを完成させることができることを説明しました。
東京国際工科専門職大学の渡部健司教授は、プログラミングを活用した複数のプロジェクトについて紹介しました。AR、3Dモデル、実写映像の3種類の白い球体が、同じ空間内にいるかのように、互いに連携した動きを見せるプロジェクトは視覚的に非常に刺激的でした。また、江戸時代の新宿で500体以上のバーチャルヒューマンが活動し、背景が現代の超高層ビル群に変化するプロジェクトは、タイムトラベルのような感覚を与えました。
北京電影学院の王征教授は、2024年48時間バーチャルプロダクション映像コンテストへの参加について説明しました。王教授のチームは、本協会が発表したコンテストテーマに基づき、実写俳優に合わせてカスタマイズされたバーチャルヒューマンキャラクターを開発し、ストーリー展開に合わせたバーチャルアセットを制作しました。さらに、前景は泥、電線、サーバー筐体などを用いて構築されました。非常にインスピレーションを与える内容でした。
実際の講演ハイライトは、以下の録画をご覧ください:
https://www.youtube.com/watch?v=ZRZnJPbHIwI